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<E1-2>夫婦について(2)~夫婦のことは誰も教えてくれない

E1-2> 夫婦について(2)~夫婦のことは誰も教えてくれない 

 

はじめに) 

 本章は結婚と夫婦に関してのページであり、私の経験した事柄を綴っていくことになるでしょう。もっとも、結婚や夫婦ということに関して、私があなたに伝えることのできるものは限られているでしょう。 

このテーマに関して、私は自分が正しいという確信も持てないでいます。おそらく、多くの間違いもあるでしょう。私の一個人の見解として読んでもらえればそれでいいと私は思います。私に盲信する必要はあなたにはありません。 

 クライアントは多かれ少なかれ、夫婦の話をされるのです。夫婦問題で来談されたクライアントであれ、それ以外のことで来られたクライアントであれ、どのクライアントの話にも夫婦のことが含まれているのです。 

 そうしたクライアントとの経験で私が考えたことなどを綴っていく予定でおります。 

 

(夫婦のことは誰も教えてくれない) 

 特に夫婦問題を抱えて来談されるクライアントたちを見ていて、私はいつも思うことがあります。それは、夫婦のことは誰も教えてくれないということです。私たちは結婚とうことに関して、夫婦になるということに関しても、教育されていないのです。自分の経験を振り返っても、私はそういう教育を受けた覚えがないのです。 

 私たちがそういう教育を受けていないとすれば、私たちはそれに関して間違ったことをしてしまっても、ある意味では、仕方がないことかもしれません。私たちの多くが夫婦であること、夫婦となって生きるということをきちんと学んでいないのであれば、後に述べるように、どの夫婦も手探りで学んでいかなければならないのかもしれません。 

 もちろん、私が今述べたことに関して反対意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。結婚や夫婦のことを教える先生方もおられるからです。でも、私の印象では、夫婦の個々の場面や状況に関して助言をする先生たちがいるだけなのです。夫婦であることについて教えている先生がどれほどおられることでしょうか。 

 

(教育の三領域) 

 少しだけ今の話に説明を加えておきましょう。ティリッヒによると、教育には次の三つの領域があるとされています。①学校教育、②人間教育、③導入教育の三領域です。 

 この三つのうち、①は学校で行われるような教育を指しています。これは理解に難くないと思います。②は人間の可能性、並びにその可能性の追求についての教育ということです。③は人間を人間社会に導入する教育ということであります。 

 先ほど、結婚に関して私たちは教育されていないと私は述べましたが、それは①のような教育ではなく、②や③の領域の教育という意味なのです。 

 従って、私がここで目指したいのは①に関することではなく、②や③の領域のことなのです。夫婦問題はこうすれば解決するといったハウ・トゥや、離婚原因を作った側からの離婚請求は許されないことを「クリーンハンドの原則」と言うなどといった知識を取り上げることはないでしょう。それらは①の領域のことなのです。また、ネット検索して得られる知識多くは①の領域のものであると私は考えています 

 ②に関して言えば、例えば、結婚して夫婦になるということは、私たちにどのような可能性が開かれることなのかを考えることであります。③に関しては、例えば、結婚して夫婦になることのイニシエーションについて考えることであります。 

 そうした領域に関しても言及できればと考えています。 

 

(夫婦は手探りで学ぶ) 

 さて、夫婦になるとはどういうことであるか、結婚とは何かを私たちは教えられていないとすれば、夫婦は手探りで夫婦であるということを学ばなければならなくなるのです。そうして人は学ぶ必要があると私は考えています。ただ、先述のように、私は私の経験から学んだことや考えたことを綴るだけであり、私は自分が正しいと主張するつもりはありません。私は私なりに学んだのですが、あなたはあなたで学んでいかなくてはならないのです。その一助にでもなれば、私としては十分であります。 

 従って、この章は夫婦が上手くいくために読まれるというようなものにはならないでしょう。夫婦とは何かをもう一度考えてみる契機となれば私としては十分でありますので、具体的な解決策を望んでいる方々は失望されることになるかもしれません。その点はご了承願えればと思います。 

 

 最期に、本章の内容ですが、最初に夫婦とは何か、結婚するとはどういうことか、夫婦として生きるとは何が開花されるのか、そうした諸テーマを取り上げることにします。 

 上手く行かない夫婦のこと考えてみようと思います。これはある資料を下敷きにして、その上で私が経験したことなどを綴るつもりでおります。 

 なお、「上手くいく」とか「上手くいかない」といった表現を便宜上採用するのですが、あまり固定した概念として考えないようにしていただきたいのです。「上手く行く夫婦」とはこういう夫婦で、「上手く行かない夫婦」とはこういう人たちだといった概念化をするつもりはありません。単に、夫婦生活においてトラブルを経験している人たちを大雑把に「上手くいかない夫婦」と表現しているに過ぎないのです。 

 上手くいかない夫婦におけるいくつかのトラブル、DVその他の諸問題についても取り上げる予定をしております。 

 また、人間が生まれてから結婚するまでのこと、そして結婚してから夫婦生活を続けていくことに関して述べてみたいと思います。要するに発達的観点から考察してみたいと思うわけです。 

 現段階ではそのような内容を考えております。どこまで綴ることができるか、今のところ不明でありますし、今後、新たなテーマを追加することもあり得るかもしれません。いずれにしても、私は私が経験したことに基づいて考えたことを提示するだけであります。 

すでに述べましたように、あなたは私に賛同しなくても構いません。ただ、あなたが夫婦ということをもう一度考えることの一助に、手探りの学びに何か役立つようであれば、それで十分であると考えています。 

 

(注)本項第2版で使用した原稿であり、同種の内容のものが複数あるため、他の項と内容が重複することもあるかと思います。また、この第3版と構成がことなるところもあると思います。悪しからずご了承くださいませ。 

 

(文責:寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)