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<E2-15>出会いから結婚まで~本節のまとめ

<8-5-15>出会いから結婚まで~本節のまとめ 

 

(本節のまとめ) 

 私は仕事柄上手くいかない夫婦の話の方をより多く聴くのでありますが、彼らは結婚に至るまでに多難な道のりを経てきているように思い、それでこの一節を設けました。ここでは二人が出会ってから結婚に至るまでをいくつかの時期に(任意にですが)区切って、各時期における困難を取り上げてみました。 

 困難にもさまざまなものがあり、ここでは取り上げられなかったものもあります。例えば、相手の選択の問題などは十分には取り上げることができなかったと思っています。交際を始める契機となった事柄とか、結婚の動機などにも触れることができませんでした。 

 本節を読んでいただいた方には、自分たち夫婦はどうであったかといった振り返りの手がかりにでもなれば私としては十分でありますし、こういう経験をする人もあるのだなと知識や認識が広がったというのであればそれでも十分であります。ただし、問題を抱える夫婦というものはどうしても現在の問題に目を奪われてしまうことが多いのでありますが、もしかするとそれは以前から(結婚前から)引き続いている問題ではないかという認識につながって欲しいと願っています。その上で、自分たち夫婦のこと、自分たちの結婚のことなども考え直してみられるとよろしいかと思います。 

  

 さて、私の書いたものをどのように読まれようと構わないのでありますが、一応、私の論点だけを綴っておくことにします。 

 上手くいかない夫婦においては、結婚前にさまざまな問題がそれぞれの時期に生じ得るのです。もっとも典型的と私が思うのは交際の長期化であります。これはよく耳にする話であります。交際が8年とか10年とか続いて結婚に至る場合、愛し合って結婚したというよりは、この辺でケリをつけようという諦念で結婚している場合があるように思うのです。もちろん、私の個人的印象でありますが。 

 また、婚約期における各種の問題もよく見られることであるように思います。友人の反対はまだしも、親の反対の方がより感情的であり、親のその感情処理を子供がしなければならなくなるのです。結婚に賛成してもらえるかどうかは親のその感情次第ということになるのです。なにかと子の負担が増えるのであります。 

 双方の親同士が揉めるということもよく聞く話であります。自分たちの結婚が、祝福されるものではなく、争いの種になってしまうわけであります。そういう経験をした当事者夫婦の中には、時に、自分たちの結婚に罪悪感を抱いてしまう人もおられるのです。 

 上手くいかない夫婦は、そのスタートからして順調にはいかないのであります。そういう例が多いと私は思うのであります。 

 

 彼らは結婚に至るものの、あまりいいスタートを切ったという気がしないかもしれません。極端に言えば、結婚は汚点として経験されているかもしれません。結婚した時にはすでに疲労困憊してしまっていたのではないかと思われるような夫婦もおられるのです。結婚ですでに消耗しつくした、燃え尽きたといった感じの夫婦もおられるのです。ともかく、いいスタートを切らない人たちが多いという印象を私は受けています。 

 上手くいく夫婦は結婚までにここまで難渋することはないのではないかと思います。これはあくまでも私の想像であります。というのは、上手くいく夫婦の話を私は知らないからであります。仮に困難があっても、二人でそれを乗り切ったという感覚を持っているのではないかと思います。 

 上手くいかない夫婦の場合、その感覚が著しく欠落しているかもしれません。私はそう思うのです。各時期に困難があれど、二人で克服したという体験につながらないのだと思います。二人でいるのに一人で克服したという感じが強いかもしれませんし、現実にそうであったかもしれません。と言うのは、一方は結婚に対しての抵抗感が強いこともあるからです。結婚に積極的な方がすべてを処理してきたように思われる例もあるのです。 

 

 結婚して夫婦になると、そこからまた新しい困難や新しいテーマが生まれ、夫婦はともにそれらに取り組んでいくことになります。そのことは上手くいく夫婦も同じであります。上手くいかない夫婦では、結婚以前から引きずっている諸問題に加えて新しいことが追加されていくことになるので、当然、その夫婦生活は負担や苦労の多いものになるでしょう。 

 本節では夫婦双方のパーソナリティとか個人的に抱えている問題などを脇へ置いています。現実には、夫婦のパーソナリティや個人的問題に、結婚前から継続している諸問題と結婚後に新たに課せられる事柄が加わり、それらがすべて夫婦関係に持ち込まれるので、さらに複雑な観を呈するようになります。結婚前から続いている問題、結婚後の問題、夫の問題、妻の問題などが夫婦の間に持ち込まれるわけであります。そのため、カウンセリングに援助を求める夫婦たちは混乱していることが多いのであります。当人は自分が混乱しているという感覚をあまり意識していないこともあるのですが、本当は何がどうなっているのやら、何が何やら分からないという状況で来談されることが多いのです。しかしながら、このように見ていくと当事者が混乱するのも当然なのであります。 

 混乱をある程度は整理しなければならないのでありますが、本節がその一助にでもなれば幸いであります。 

 

 さて、私の悪いクセで、一旦書き始めると、あれもこれもすべて書いてしまいたい気持ちに襲われているのですが、ここで区切りを入れたいと思います。本節に関することで、言葉が足りなかったり、述べ損ねたりしたことなどがあれば、本節の補遺で取りあげることにします。本節はここで一先ず終了とさせていただきます。 

 

(文責:寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)