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<E2-9>出会いから結婚まで~交際期(3)

<E2-9>出会いから結婚まで~交際期(3) 

 

(交際期-続き) 

 私の見解を端的に言えば、上手くいかない夫婦は交際期間中にすでに上手くいっていないということなのであります。これを如実に示すのが交際期間の長さにあると思うのです。前項では交際期間が理由もなく異様に長引くということを取り上げました。 

 交際期間の長短だけを取り上げてきました。その交際の内容には一切触れてきませんでした。そこに触れると人間関係で生じるありとあらゆることが考察の対象となってしまうので、膨大な量を記述しなければならなくなるでしょう。できれば踏み込まずに論を進めたいと思うのでありますが、まったく無視するわけにもいかないので、いくつかを簡潔に述べておくことにします。 

 本項で注目しておきたい点は、彼らは交際を始めているのだけれど微妙に交際を回避しているといった点であります。以下にいくつかの問題を挙げるのですが、そのそれぞれに交際や親密になることの回避を見て取ることができると思います。 

 

 例えば仕事が忙しいということでなかなか会えないといったことがあるのです。交際はしているものの、デートは1,2か月に一回とかになるのです。連絡もなかなか密に取り合えないといったこともあるようです。その人の仕事が忙しいというのは事実であることもあります。 

 しかし、よくよくその人の生活をみてみると、そんなことをしているくらいなら恋人に電話とかメールの一本もしたらいいのにと思える場面がけっこうあるのです。仕事が忙しいからと言って四六時中仕事をしているわけではなく、多少なりとも自分の時間を持つこともできるのでありますが、そのわずかの時間を恋人のために割かないのであります。 

 

 中には、交際を始めているにも関わらず複数の異性と交際を始める人もあるのです。要するに二股三股かけるというものです。こういう人の話を聞くと、一人の異性との交際を薄めたいと思うのか、それとも破局に持っていきたいのか、そんなことを願っているかのように私には思えることがあるのです。 

 

 また、交際をそれなりにしているのですが、デートなんかでは自分の行きたい所に行き、自分がしたいことをするという人もあるのです。つまり、相手の意向を聞かないわけであります。仮に聞いても、相手の意向は一割で九割は自分の意向といったようなこともあるのです。 

 もし、この人に悪気がないとすれば、この人はかなり「自閉」的な人だという気が私にはしてきます。そこに相手がいても、そこでは自分一人なのであります。 

 

 交際期間中に性交渉を持つ人たちもいます。婚前の性交渉が好ましいことか否かは、今は問わないにしておきましょう。現代の人たちは、大抵の場合、婚前交渉を持つものだと思うのですが、中には結婚するまでそういうことはしないと決めているような人もおられるようです。それは個人の意思ということにしておきましょう。 

 まったく性交渉が見られないとか、そこまで至らないということになると、少し問題も感じられてきます。結婚後もセックスレスになることもあるようです。今はこの問題に踏み込まないでおきましょう。 

 また、性交渉が見られた場合、どのような形でそれが実現したかということも重要な観点になってきます。そのセックスにはどういう意味なり意図なりが含まれていたのかよく分からないことも多いと私は思うのです。 

 つまり、相手との親密さの程度に応じて、あるいはそれを回避する程度に応じて、性交渉の様相も違ってくるであろうと思われるのです。 

 パートナーにとって不幸なことだと思うのですが、男性の中には恋人との性交渉はうまくいかないのに、他の女性とは上手くいくという人もあります。女性にもそういう人がいるだろうと思います。この男性は、恋人と交際している期間中にも、例えば風俗遊びなんかをするかもしれないし、セックスの相手を探すかもしれません。この種の男性の言い分の一つとして、自分が恋人ときちんとセックスできるようになるためにそれをするというものがあるのですが、ずいぶん身勝手な言い分であります。自分が「男」になるために恋人は不愉快にさせても構わない(仕方がない)と言っているようなものであります。 

 結婚前に妊娠してしまう女性もあります。いわゆる「できてしまった結婚」でありますが、これは不幸な結婚の一つであると私は思っています。私の個人的偏見では、「できてしまった結婚」は、しばしば本命以外の人との間で起きることが多いと思っています。本命の相手とは上手くいかず、本命以外の相手で成功してしまうのであります。 

 

 時に、無理なことをする人たちもいます。前述の同棲男性なんかもそうであります。彼の現時点での収入では彼女の望むような同棲生活は無理なのでありますが、彼はその無理をやってしまったのであります。 

 なんと言いますか、自分の能力とか限界をはるかに超えたことをしてまで相手と交際しているのであります。そのようにしんどい交際の仕方をする人たちも少なくないのであります。それぞれの個人的事情もあるでしょうし、それぞれのカップルの状況もあるでしょうから、あまり一般化することは控えた方が良いでしょうが、無理をしてきた(させてきた)人たちはどこかでその無理が祟るものであります。 

 そういう無理をしないようにパートナーと交渉して、パートナーから理解を得ること、そしてお互いが妥協できる範囲を見いだしていくこと、という過程を省いてしまっているようにも私には見えてくるのです。これもまた関係の回避、親密になることの回避の一つではないかと思えてくるのです。 

 

 無理してまで相手に貢ぐという例を私はよく聞きます。当然、その逆の場合もありますが、女性が男性に貢ぐことが多いでしょうか。貢ぐのは大抵は金銭であります。 

 男性が経済的に困窮(別にこのことが悪いとは思いません)していて、女性が男性に金銭を貢ぐというわけですが、一回二回くらいは不問にできても、継続的で反復されるという例が問題になるのです。さまざまなパターンがあるのですが、基本的にここにあるのは「支配-被支配」の関係であると私は思います。 

 従って、この男性にとってこの女性と結婚することは意味がないのであります。この女性と結婚して彼女の収入を男性の共有財産にすれば片が付くと思うでしょうが、それでは意味がないのであります。相手から「奪う」といったニュアンスが不可欠である場合もあるのであります。そうして、女性が貢いでいる間、交際期間が長引くのであり、尚且つ、交際期間が長期化する方がこの男性にとっては都合がいいということになるわけであります。 

 

 以上、交際期間中において、どのような交際がなされるのかを取り上げてきました。そこにはさまざまな「問題」ある交際が認められるのです。個々の問題はそれぞれを取り上げていく方がいいのでしょうけれど、煩雑な記述になるために簡潔に述べた次第であります。 

 基本的には、ここには相手と「親密」になることの恐れが見られるように思います。なぜ親密になることを恐れるのかということは別の機会に取り上げたいと思います。また、それがどうして微妙な回避という形を取るのかということもここでは取り上げきれませんでした。その辺りのことはパーソナリティについて考察する節で取り上げることができればと思います。 

 親密になることの恐怖感は、そのまま結婚に対しての抵抗感にもつながるのであります。一部の夫婦においては、それをそのままにしておいて、結婚に踏み切ってしまうことになるようであります。 

 

(文責:寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)