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<E3-20>キレる配偶者~前二項の補足

<E3-20>キレる配偶者~前二項補足 

 

 本項も、キレる側ではなく、キレられる側に焦点を当てたいと思います。 

 <E3-17>ではキレられる側の人とのカウンセリングについて述べ、<E3-18>と<E3-19>でキレられる側の人にいささか困る点について述べました。それを仄めかしと無邪気さと表現しました。本項ではその補足をいくつかしておきたいと思います。 

 

 人にはその人なりのパーソナリティがあり、行動様式などがあります。日常場面でそれらは現れるのでありますが、カウンセリング場面においてもそれが持ち越まれるのであります。場面によって程度の違いはあるかもしれませんが、その人の諸傾向はカウンセリング場面にも持ち込まれるのであります。 

 その前提に立つと、カウンセリング場面でちょっとイライラさせられるという傾向は、日常の場面、夫婦の場面でも見られると仮定できるわけであります。むしろ、夫婦とか日常場面での方がそうした諸傾向が顕著に現れると私は考えております。 

 

 仄めかすような感じの曖昧な表現をしてしまうのは、その人の性格傾向である場合もあうでしょう。普段から、誰に対してもあまりハッキリ意思表示しないという感じの人もおられることでしょう。自分の内面を把握するのが不得手な人であるかもしれません。 

 そうでない場合は、複数の感情が入り混じっていることもあるでしょう。イエスとノーとが混在して、その人の中で葛藤しているなどであります。そうであるとすれば、その人は葛藤処理が不得手であるとか、それに時間を要するといった傾向を認めることができるかもしれません。 

 あるいは明確に返答することを回避したい事情が当人には何かあるのかもしれません。あるいはその場の影響もあるかもしれません。すでに述べたように、相手を怒らせるのではないかという言い分には首肯しがたいのであります。怒らせたくないのであれば、イエスとハッキリ言った方が得策であります。何かそれに抵抗したいものがあるのかもしれません。 

 

 無邪気さというのは、他の場面でも私は感じることがあります。例えば、けっこう苦痛に満ちた場面の話なのに、当人は楽しそうに話しているなどがあります。これは自虐的になっているとか、そういう意味ではないと私は考えています。私に対して気を使っているということもあるでしょうけれど、苦しいということが自覚されないのかもしれません。その辺りはキレる側と共通する感じがしてきます。 

 苦しいということが自覚されないというのは、苦しいことを苦しいと体験できないということであります。あるいは、苦しいということが分からず、他の感情で体験してしまうのかもしれません。また、苦しいという体験もその自覚もあるけれど、それをいざ話すとなるとどうしてもその通りに表現できないということもあるかもしれません。その場合、体験する自分とその体験を表現する自分との間に乖離があるという印象を私は受けるのです。 

 

 両者に共通することとして、自分のことがハッキリわからないということが挙げられるように私は思います。この点に関して、キレる側もキレられる側も、案外似ている部分があるという印象を私は受けるのであります。 

 

 結局のところ、分からないところだらけなのでありますが、一般化して言えるようなことは何もないと私は考えています。この人の場合はこうであるとか、あの人の場合はああであるとか、個別に言えることはあるとしても、キレられる人全員に共通して見られる傾向というものはないかもしれないと私は考えています。 

 

 このように考えていきますと個別にケースを見ていく方が良いと思われてきます。個々のケースを通じて考察していく方が、却って誤解される部分などを少なくできるかもしれません。この人の場合はこう考えることができ、あの人の場合ではあのように考えることができるといった形で述べていく方がいいように思います。 

 次項からケースを通してみていくことにしたいのでありますが、ケースに関しては、できる限り詳細を省略していきたいと思います。きわめて大雑把な記述になることと思います。取り上げたい問題点が明確になれば、それ以外のところはできるだけ省いていくことにします。 

 尚、クライアント関しては上述省略他に複数クライアントエピソード交えたり差し替えたりしている箇所もあります。個人が特定できないようにしたいと願っておりますので、ご了承ください。 

 

(文責:寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)