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<T006-03>(R1-3)面接は三部構成である

<A-2> 面接は「三部構成」である (約1600字) 

 

 これは必ずしもすべての面接で見られるというわけではありませんが、基本的に一回の面接は三つの部分に分けることができます。面接は「三部構成」なのであります。 

  

最初に、ウォーミングアップのような段階があります。 

 面接が始まって、いきなり本題に入ったり、深い所のものを最初から表現できるクライアントはいないのであります。これは新規のクライアントでも、何回も面接を重ねてきたクライアントでも同様であります。 

 クライアントは最初に、最近の出来事を話したり、世間話のようなことを話したり、表面的なところから話したりするものです。クライアントにとって、安心して話すことができる事柄から対話が始まるのです。 

 この、最初の段階にかける時間というのは、クライアントによって様々であります。ほんの10分程度の人から、30~40分かける人もあります。これは、その人にとって、内面に目を向けるまでに必要な時間を表しているものであります。 

 

 中盤は、カウンセリングの最も重要な部分であります。 

 ここでは、クライアントは心のより深い部分を表現するようになります。問題の本質的なものが見えてくることもあります。また、日常の生活では、誰にも言えないような願望や空想が語られるのもこの段階であります。 

 この段階で語られる事柄が、クライアントがもっとも表現したかったことであったという例はいくらでも挙げることができます。それだけに、この段階がいかに重要であるかが理解していただければと思います。 

 

 最後は、クーリングダウンのような段階であります。 

 ここでは、今回の面接を振り返ったり、次回につなげるような話し合いがなされたりします。時には、クライアントは再び安心して話せる領域のことを話すこともあります。 

 クライアントは、カウンセリングから帰ると、彼の現実の世界に戻らなければなりません。クライアントが現実の生活に戻るための準備をする段階であります。 

 

(事例)「不安が強くて外出できない女性との電話カウンセリング」 

 クライアントは中年の女性です。ここ数日というもの、不安と抑うつ感が強すぎて、外に出ることも人と会うこともできない状態でした。 

 彼女が問い合わせをしてきた時、できれば面接形式でやっていきたいと私の希望を述べたのですが、彼女は一歩も外に出られないと訴え、電話カウンセリングにして欲しいと要求しました。私は、彼女の状況を察して、取りあえず今回は電話で話し合いましょうと伝えました。 

 また、その際に、彼女は「時間を30分にしてほしい」と求めてきました。私は「60分かけた方がいい」ということを伝え、「苦しくなって、どうしても続けられなくなるようでしたら30分で切り上げましょう。でも、一応、時間は60分取りましょう」と提案しました。彼女はそれに同意してくれました。 

 面接は彼女が抱えている問題や置かれている状況といった表面的な事柄から始まりました。初回だったので、こうした話し合いに時間をある程度かけるのですが、この時は30分近くそれにかかりました。もし、初めから面接時間を30分に設定していたら、この面接はこの時点で終わっていたのでした。そうなるとこの後の実りのある話し合いはなされずに終わっていたのでした。 

 話の内容に関しては省略しますが、後半においては、非常に深い内容のことが話し合われました。それはクライアント本人も認めており、お互いにとって有意義に感じられました。こういう話し合いが可能となるためにも、前半の30分は必要だったのでした。 

 数日後、私の通帳に彼女から面接料が振り込まれていました。一歩も外に出ることができないと言っていましたが、あのカウンセリングで、彼女の根本的な部分は取り扱うことができなかったとしても、取りあえずは外出できるようになったことが分かるのでした。短時間で終えていたら、このような変化さ起きなかったことでしょう。 

 

(文責:寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー