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<T007-02>私は「プロ」か

コラム2~私は「プロ」か (約1600字) 

 

 昨年、マイベストプロのお話をいただいた時、それが新しい試みであるというところに私は強く惹かれました。既に出来上がってしまっているところに割り込むのではなく、スタート時点から関わりを持てるということが、私にはとても魅力的でした。 

 本文の原稿は、ライターさんが取材に来て、その時の取材を基に書き起こしてくれたものであります。私のようなややこしい人間のことを上手に書いてくれたものだと思います。 

 しかし、登録に関して、私は一つのことをマイベストプロ側に要求しました。それは、私には「プロ」という肩書を付けないで欲しいということでした。 

 マイベストプロとしては、町の、さまざまなジャンルのプロを紹介するというモットーがあるために、登録者には全員「○○のプロ」という肩書がつくので、それを外すことはできないという返事をいただきました。それで、仕方なく、私の方が折れて、私は不本意ながら「プロ」の肩書を背負うことになりました。 

 

 私は、どういうわけか、「プロ」とか「専門家(エキスパート)」といった言葉が苦手でありまして、「一流」とかいう言葉にも、嫌悪を持って反応してしまうのであります。私は、自分がそのような名称で呼ばれるに価しないことを、自分自身で分かっているのであります。 

 私がカウンセリングをする。つまり一人のクライアントと面接をします。その度に、私は自分がカウンセラーとしての特別な才能も資質も持って生まれてきてはいないのだということを痛感するのであります。クライアントと別れた後、本当にこの面接がクライアントの役に立っただろうかと悩むことも多々あります。面接を録音させてもらった場合では、後で聞き直してみて、自分の鈍感さに腹が立つことも多く、どうしてその場で気づかなかったのだろうかと自分の不甲斐なさを繰り返し嘆く始末であります。 

 一流の生き方をしているでもなく、専門家としてきちんと仕事をしたかと問われると、それもあやふやな感じがしてたまりません。私のような人間が、何かの「プロ」であると紹介されることも、おこがましいことのように思えてくるのであります。 

 

 カウンセラーによっては、自分のことを「プロ・カウンセラー」と紹介している人もあります。それはそれで各々の個性や考え方があるから構わないのですが、私にはとても真似のできないことであります。 

 そもそも、私の個人的な考えなのですが、カウンセリングの世界に、本当にプロやアマの違いがあるのだろうかと思うのです。そのような違いが本当にあるのだろうかということであります。 

 カウンセリングの世界は奥が深くて、一生かかっても、ゴールにたどり着くこともなく、終了することもないプロセスであると、私自身は捉えています。カウンセリングに関しては、私たちは完成されることもなく、卒業することもないと思っています。従って、すべてのカウンセラーは未完成であり、学生なのであります。そこにあるのは、それに関わってきた期間の長さの違いだけなのではないだろうかと思われるのであります。プロやアマの違いがあるのではなく、長年カウンセリングに関わってきたか、駆け出しの新人かの違いだけなのではないかと思うのであります。 

 

 そのようなわけなので、私に「プロ」の仕事を期待されると、がっかりされるかもしれません。私は、カウンセラーとしても完璧ではないし、人間としてもそれほど優れているとは思いません。ごく普通の一人の人間であります。一人の人間として生きていればそれで十分でありますし、それ以上のものを望む必要はないとさえ考えております。 

 クライアントによっては、私に神がかりな力を期待されている人もあります。そのようなクライアントは、私の面接を受けてさぞかし失望されることでしょう。 

 

(文責:寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)