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<T007-15>ECM騒動(3)

コラム15~ECM騒動(3) (約1700字) 

 

 ホームページ制作を依頼したECMがあのような状態なので、そのために書きためてきた原稿が宙に浮いた形になってしまいました。 

 どのようなホームページだったのかと言いますと、それは主に「家族」をテーマにしたものになるはずでした。まず、大きく「夫婦関係」「親子関係」「親族との関係」といったテーマを設定し、それぞれにサブテーマを設ける予定でした。例えば「夫婦関係」というテーマについては「離婚」「夫婦ケンカ」「DV」「浮気・不倫」「配偶者選択」「死別」といったサブテーマを設定しておりました。また、「親子関係」については、「虐待」「反抗」「非行・暴力」といったサブテーマを設定しており、さらには広く「子育て」や「人間の発達」という観点からも捉え、そうした事柄にも触れていく予定でありました。そうした項目のいくつかはほとんど完成しておりました。 

 せっかく作成した原稿を宙ぶらりんにさせておくのももったいない話なので、一部はこのコラムにおいて、その他は高槻カウンセリングセンターの本サイトにて掲載していくことにしました。 

 ECMがホームページ作成のためのキーワードとして持ち込んだのが「離婚」問題でした。確かに離婚の相談は多く、訪れるクライアントの多くも、今現在離婚を考えているか、既に離婚してしまっているかという状況であります。カウンセリングを受けに来ることになった直接の動機ではなくても、「夫婦関係」の問題や「家族関係」の問題が内に秘められていることが多く、こうした問題は無視できないことであります。高槻カウンセリングセンターの本サイトにおいては、それらをまとまった形で掲載する余地がないので、新たにホームページを立ち上げることにしたのでした。 

 

 離婚に関しては、それが善いとか悪いとか、正しいとか間違っているといった価値判断で捉えることは適切ではないと私は考えております。また、離婚するかしないかという、その時点だけの行為として捉えることも適切ではないと考えております。多くの人はそういう観点でしか「離婚」問題を捉えていないのであります。そうした見方はしばしば本当に見なくてはならないものを見えなくさせてしまうものであると、私は捉えております。私がそのように捉えているからこそ、私は自分の考えを表明する場が必要だったのであります。 

 その離婚がどのような体験であるか、どのような意味がるかということは、その時点だけでは捉えられないものであり、その人の一生を視野に入れなければならないことであります。その人のこれまでの人生の歩みにおいて、離婚という出来事が生じているわけでありますので、その離婚を理解するためには、その人の歩みをも理解しなければならないことになると私は考えております。 

 従って、記述していくに当たって、私はまず事例を提示することから始めることにします。事例に関しては、現実の事例に基づいてはいるのですが、そこにはプライバシーの問題もあり、個人が特定できないように以下のような加工をしております。 

 1・テーマに該当しない箇所は省略しています。 

 2・複数のクライアントのエピソードを混ぜております。 

 3・クライアントの個人的な事柄(年齢、性別、職業など)は必要最低限のものだけを表記してあります。 

 

 具体的な事例の内容は次項からに譲るのですが、若干の予備知識と予告をしておこうかと思います。クライアントは、当時三十代半ばの男性でした。ここではAさんとしておきましょう。Aさんは妻との関係が悪化していることを気に病んでおり、離婚するかどうかでひどく悩んでいました。詳細は次項以後に譲ることにしますが、論点を先取りして申し上げておきますと、離婚はその時だけの問題ではないということ、その人のこれまでの生き方や抱えてきたものが夫婦関係において持ちこされていること、それらが夫婦関係の在り方に影響していること、これまでの歴史を振り返ると同時に離婚後の将来をも視野に入れて捉える必要があることなどを、Aさんの事例に即して考察していくことになるでしょう。 

 

(文責:寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)