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<T2-13>本当の自己と偽りの自己
<T2-13>本当の自己と偽りの自己
・偽りの自己には、幅がある。リアルに限りなく近い偽りの自己から、リアルからかけ離れた偽りの自己とまでの幅がある。
・偽りの自己には、それが健康的なものから病的なものまでの幅がある。
・健康的なファルスは、リアルを保護し、リアルを支え、そしてリアルの適応を促す。
・病的なファルスは、リアルを隠蔽し、リアルの成熟を損ねる。
・ファルスは常に適応のために発達させてきたものである。
・ファルスを生み出すのはリアルである。リアルが自らを守るために、ファルスを生み出す。このことはつまり、ファルスが活動する場面では、リアルの活動も促されている。
・リアルは常に健全であり、創造的であり、躍動的である。それは成長を目指す。充実感を体験する。「心の病」は常にファルスにおいて生じるものである。健康的なファルスをいかに育てるかということも重要なのだ。
・病的なファルスは服従的であり、非躍動的であり、模倣的であり、リアルからエネルギーを奪う。空虚感に支配されている。
・ファルスに支配されているということは、リアルが脅威として感じられているからである。リアルは恐ろしいものとなっている。自己が恐ろしいのだ。それを隠蔽するためにはファルスでのみ生きなければならなくなる。
・ファルスでのみ生きて、リアルな方を押し隠す。リアルは決して消滅しない。むしろ、リアルはより強力に表に出ようとする。衝突が生まれる。この衝突の結果、周囲の人はその人に失望する。
(注:これは別の原稿のメモであったかもしれない)
(文責:寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)