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<T2-2>ハウトゥーではない

<T2-2> how toではない 

 

 本書はいわゆる「ハウ・トゥー」物ではありません。従って、どうすれば怒らなくて済むかとか、こうやって憎悪を解消しますとかいう話は一切出てこないでしょう。私たちがいかにして、憎悪を建設的なものに置き換えていくか、いくつかの提言や示唆がなされるだけでしょう。 

 何よりも、本書で目指したいことは、私たちが抱え、体験している怒りとか、敵意、憎悪といった現象がどういうものであるかを少しでも深く理解したいということです。その一理解を、私の個人的な体験や思想に基づく理解を提示してみたいということです。その上で、本書が読まれる方々の自己理解に資するところがあれば、それで本望であります。 

 もし、「ハウ・トゥー」を求められるのであれば、どうか他の書物に当たっていただければ結構です。私はその手の本を書こうなどとは思いません。 

 私も過去にはいくつかの「ハウ・トゥー」物を試したことがありますが、どうしても成功しませんでした。それはなぜかと言いますと、その方法は結局のところ、その著者のものであり、自分のものではないからなのです。そこに記されている通りにやってみたところで、私の場合はですが、自分のものになっていかなかったのです。 

 そして、もう一つの理由、恐らくこちらの方がより大きな理由なのですが、それは、読者が著者のやり方に従ってしまうという構図にあります。方法を提示する側とその方法に従う側に明確に分かれてしまうのです。 

 本書は怒りや憎悪に関してのものです。「ハウ・トゥー」の形にしてしまうと、私が上から方法を伝授する側となり、読む側はそれに支配される立場に立たされてしまうことになるのではないかと、私は考えるのです。そして、被支配感情は新たな敵意や憎悪を生み出す可能性があると思うのです。 

 ここには矛盾があるのです。怒りや憎悪に関して「ハウ・トゥー」を教えようとすれば、絶対に「ハウ・トゥー」の形にしてはいけないという矛盾なのです。 

 

文責:寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表カウンセラー