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2018年12月2日 日曜日

12月2日:キネマ館~10月11月に観た映画(1)

12月2日(日):キネマ館~10月・11月に観た映画(1) 

 

 9月の末頃から、レンタルDVDの映画を借りて、家で観るということを始めた。家に映画があるっていうのは、そんなに悪くない。早く帰ってあの映画を観ようなどと思うと、そうそう飲みに行く回数も減ってきた。それもまたいいことだった。でも、せっかく観たのだから、観たという記録なり感想なりを残しておこうと思う。 

 

 今回は以下の3本立てである。 

『アラモ』 

『プロフェッショナル』 

『ニューヨーク1997』 

 

1『アラモ』 

(れっきとした人間ドラマ) 

 西部劇は好きだけど、この映画は未鑑賞だった。ジョン・ウエインが主演だけでなく、監督、製作もやっているということで、どこかジョン・ウエインの一人映画という誤った印象を持っていた。おまけに、あまりヒットしなかったということも聞いている。それであまり観たいとは思わなかった。 

 しかし、一度くらいは観ておかないと、何て言うか、心残りになりそうだと思うので、今回、観てみることにした。 

 が、観たら観たで、これがけっこういい映画だった。どうも評判に惑わされるのは良くないことだ。百聞は一見にしかずといったところである。 

 物語は史実に基づいている。テキサス領を巡って、メキシコ軍とアメリカ勢が戦争することになる。アラモ砦は全滅するのだが、そこで攻防したおかげでアメリカ勢が勝つという史実に基づいている。 

 ラストでアラモ砦が滅ぼされるということが分かっていて観るのは、なんとも味気ない気がする。それでも観ていると引き込まれる。 

 ジョン・ウエインの一人舞台の映画かと思いきや、共演のウイリアム・ハーヴェイやリチャード・ウイドマークの存在感もバッチリである。きちんとドラマが展開されていて、それぞれの思惑や葛藤なんかも描かれている。マスケンさんの指摘する「男に指図する女」もちゃっかり登場する。 

 れっきとした人間ドラマであるという印象を新たにした。 

 

(それぞれの死にざま) 

 タカ派のウエインらしく、軍人が崇拝化されているところがあるが、戦闘シーンもさることながら、それぞれの死にざまが各人の個性をよく描いているように感じた。主要3大スターの死にざまはそれぞれ以下の通り。 

 ウイリアム。ハーヴェイは、いかにも軍人らしく、最後は剣で戦って倒れる。この太刀さばきはお見事である。斜め下方向からのアングルもカッコいい。 

 リチャード・ウイドマークは、この映画ではちょっとヤンチャな暴れん坊といった感じの役柄だが、途中で足を怪我して動けなくなる。攻めてくる敵に、手あたり次第に武器をとって応戦するが、敵の数には敵わず槍で突かれて息絶える。 

 ジョン・ウエインは、負傷しても尚、最後まで戦う。たいまつを火薬庫に投げ入れ、壮大な死を迎える。 

 そのほかの出演陣もそれぞれ戦死するシーンがあり、その死に方はその個性をよく表しているように思える。死にざまもそれぞれの生きざまであるという感想を持た。 

 

(決戦前夜) 

 アラモ勢が全滅する結末が分かっているとは言え、メキシコ軍の大砲を黙らせる場面や敵から食料を奪い取る場面など、アラモ勢の活躍が描かれており、そこは爽快でもある。 

 また、女子供を避難させる間は休戦を申し出てくるメキシコ軍にもいいところがある。 

 ハーヴェイとウイドマークの確執もきちんと折り合いがついていく。 

 一つ一つの場面が丁寧に作られているという感じを僕は受けた。 

 中でも、一番の見どころと僕が思うのは、最後の決戦前夜の場面だ。援軍はもはや来ない。明日が最後の戦いになるかもしれない。みんなそれぞれの思いを秘め、どこか自分たちの最後を悟っているかのような雰囲気があって、僕はグッと来てしまった。この嵐の前の静けさの雰囲気がもっとも良かった。 

 

(意外と怖い人海戦術) 

 現代から考えると、恐ろしく大金を投資した大作映画で、数百人のエキストラ、馬が登場する。それぞれの衣装を作るだけでも相当なものだと思う。 

 戦闘シーンでは、メキシコ勢は人海戦術を取る。敵の攻撃以上に兵隊を送り出すわけである。迫力あるシーンが展開される。 

 観ていて思うのは、こういう人海戦術っていうのはけっこう怖いものだなということだった。いくら攻撃しても、その矢先から次の兵隊がやってきて、次から次へと尽きることなく敵兵がやってくるのだ。今まで考えたこともないけど、これって怖い攻撃の仕方である。 

 

(アカデミー賞) 

 さて、この映画、アカデミー賞にはノミネートされたんだけど、同年の大作映画『スパルタカス』に賞を奪われることになった。いくつかの部門でノミネートされたのに、受賞したのは音響効果か何かだったと思う。 

 僕が思うに、やはりウケが良くなかった。ラストで主要なスターが全員死んでしまうという結末は、当時としてはかなりのマイナス要素だったんじゃないかと思う。現在でこそ、主役が負けてしまうとかアンハッピーエンドの映画なんかも珍しくなくなったけど、当時はあまり受け入れられなかったのではないかと思う。 

 最後には主役が勝つ。このワンパターンさ、マンネリを楽しむのが西部劇だと、マスケンさんも言っているが、それもそうだな。お決まりのパターンから外れたのもマイナス要因だったのだろう。 

 

(唯我独断的映画評) 

 でも、僕はこの映画は好きである。いや、好きになった。やはりいい映画だと思う。4つ星半を進呈しよう。 

 

 

2『プロフェショナル』 

(パッとしないロバート・ライアン) 

 やはり西部劇だ。革命軍に誘拐された妻を奪い返してほしい。この依頼を受けて、4人のその道の専門家たちが活躍する。 

 この4人は、まず、爆薬の専門家で女たらしをバート・ランカスターが演じる。銃器の専門家にリー・マーヴィン、馬の専門家にロバート・ライアン、弓矢の専門家にウディ・ストロードがそれぞれ演じる。 

 革命軍の適役をジャック・パランスが演じる。誘拐された妻にクラウディア・カルディナーレが演じる。 

 4人のプロが顔を揃え、各々の活躍の場があるのだけど、どうもロバート・ライアンがパッとしないのだ。他の3人に比べて、存在感が薄いというのか、活躍場面が冴えないというのか、そういう感じがしてならなかった。役柄も関係するだろうけど、この映画、ロバート・ライアンが残念でならない。 

 

(それだけの金の価値ある女) 

 もう一つ難点を言えば、クラウディア・カルディナーレだ。劇中、「それだけの金を払って取り返すだけの価値がある女かな」なんていうセリフがあるけど、カルディナーレならそれだけの価値があるだろう。ここはミスキャストだと思った。もっと安っぽい女優(失礼な言い方だけど)さんが演じた方がよかったのではないかと思う。 

 

(謎解きとアクション) 

 でも、作品自体は悪くない。むしろ、けっこうよくできている。アクションもあり、謎解き要素もある。結末は、プロには葛藤をもたらす場面であるが、プロはプロの仕事をして終わるというのも、ありきたりかもしれないが、印象深い。 

 革命軍の陣営からカルディナーレを奪取し、逃走する。革命軍も諦めることなく追跡する。汽車で逃げた一行に革命軍が追い付くと、汽車はすでに空っぽだったなど、いつの間に汽車から降りたのかの説明がなかったりするが、細かな点は脇へ置いておいて、追う側、追われる側それぞれの姿が印象的だ。 

 最後は、パランスとランカスターの対決となる。一応、両者は友人どうしという設定である。やっぱり、ジャック・パランスはいい。かつての同志であり、友人と再会を喜び、語り合いながら、相手をやっつけることを考える姿は、勝つことに並々ならないほど執着する人間を表現しているようだ。 

 

(唯我独断的映画評) 

 いくつかの難点はあるものの、十分に楽しめる映画だ。4つ星というところだ。 

 

 

3『ニューヨーク1997』 

(監督の独特さ) 

 リー・ヴァン・クリーフが出ている映画なので、それだけの理由でレンタルした。 

 1997年(20年も前のことだけど、この映画では近未来ということである)のニューヨークのマンハッタンは囚人たちの島になっていた。そこに大統領が誘拐されてしまった。大統領を24時間以内に救出すること、この任務を元傭兵のスネークが負うことになる。 

 スネークを演じるのはカート・ラッセル。大統領はドナルド・プレザンスが演じているが、ラストの演説シーンなんか、本当に大統領にいそうな感じである。また、囚人たちの町、無法地帯のタクシー運転手をアーネスト・ボーグナインが扮しているが、なかなかユーモアと味のあるキャラを演じている。 

 監督はジョン・カーペンター。どうも、僕はこの人の監督作品が苦手だ。映像のトーンが暗く、どこか独特な感じがあるように思う。音楽の使い方も特徴的で、自ら作曲したりもするそうだけど、音楽はあまり前景に出てこないことが多いように思う。バックでかすかに音楽が聞こえるという感じで、ケチをつけるわけではないが、音楽の効果がこれではゼロになってしまうじゃないかと思う。 

 

(目まぐるしい展開) 

 しかし、物語はすごく面白い。一難去ってまた一難と、危機の連続である。タイムリミットがあるというところがさらにミソである。いやがうえにも緊迫感が高まるというものだ。こういう面白い設定をよく考えたなと感心する。 

 展開は速く、次々に危難が主人公たちに襲い掛かってくる。ハラハラの連続で、最後まで目が離せない。このストーリー展開は素晴らしい。 

 

(地底人と女性) 

 そこには地底にて生活し、夜になると地上に現れる人間たちが登場し、スネークを苦しめる。この時、地底人に連れ去られた女性がいるのだが、この女性はどうなったのだろう。どうもそこが釈然としない。後になって、もう一度登場するとか、物語の重要なカギを握っているとか、そういうこともなく、ただ連れ去られただけという。もう少し、この女性に意味が付与されるといいのだが、なんとなく後味が悪い。 

 

(唯我独断的映画評) 

 ストーリーの出来がいいので、4つ星をつけよう。個性的なキャラクターたちも印象深い。同監督の『ゼイリブ』や『遊星からの物体X』なんかより、よほど楽しめた。 

 

 以上、今回の3本立ては終わり。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

投稿者 高槻カウンセリングセンター

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