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2021年12月30日 木曜日

12月30日:コミック『派出所201巻』

12月30日(木):コミック『派出所 201巻』 

 

 僕の世代では「派出所」と呼ぶことに馴染みがあるけれど、これは要するに「こち亀」のことだ。正式には「こちら葛飾区亀有公園前派出所」という。200巻で完結したはずなのに、その後もいろんな機会で新作を発表し、201巻が今年発売になったのだ。僕はなぜか買ってしまう。ちなみに、今年一年で購入したコミックはこれ一冊キリだ。マンガを読むのも疲れてきている。 

 

 僕の子供の頃、「派出所」の第1巻があった。当時はあまり面白いとは思わなかった。その後、高校生くらいに面白いと感じて単行本を集めるようになった。今は一冊もない。ある程度溜まったら処分して、また溜まったら処分してを繰り返している。だから200巻全部持っていたはずなのに、200冊揃った姿を見ることなく現在に至っている。 

 

「派出所」は好きだったが、国民的なマンガとも思わない。40年連載したのは偉業だと思うけれど、面白いと僕が感じるのは前半の20年くらいまでだ。その後は、どうも僕の感性が古臭いためか、ついていけない感じが生まれ、面白味が感じられなくなっている。この201巻も、大小12話が収録されているけれど、面白いと感じるのは一つか二つくらいだ。あとはどうもついていけん。 

 

 主人公の両津勘吉は遊びと趣味に全財産を使ってしまうような人物である。金に困るとあの手この手で金儲けに走るのである。お決まりのパターンである。時にアッと驚くような金儲けの方法を考えたりするので、そこは面白い。ただ、この金儲けの方法も時代を感じさせるものがある。 

 初期の頃は他愛も無いもので、食えなくなったら大食いコンテストに出るとか、体力自慢コンテストに出て賞金を狙うとか、そんな類の金儲けもけっこうあった。 

 バブル時代になると、金儲けも大がかりになってくる。大金をゲットしてテーマパークを作るとか、そんなことまでやってのける。 

 今は限りなく犯罪にちかい方法で金儲けをするので、そこが好かん。この巻でも、中川や部長のアバターを作ってなりすましたり偽装したりして金儲けをするのだけれど、どうも受け入れがたい。限りなくというか、間違いなく犯罪になるのでコミックと言えども笑えない気持ちになる。現実にそういうことができそうな時代であるだけに、なおさら笑えず、恐ろしい感じしか込み上がってこない。 

 

 さて、このマンガ、40年も続いたのは次々に新しいキャラが登場するからでもある。マンネリになると、新しいキャラが登場して色彩を添える。特に女性キャラが登場するとそうだ。最初は麗子だ。続いて麻里愛だ。纒の時もそうだ。こういう女性陣が作品の世界観を少しずつ変えて新鮮味をもたらしてきたように思う。 

 特殊刑事課なんてひどいもんだ。面白かったのは最初の「海パン刑事」くらいのもので、あとは誰が誰やら分からん。 

 消えたキャラもある。初期の頃によく登場していた戸塚巡査なんて大好きなキャラだった。絶対に交番にいてほしくないと思わせるキャラだ。 

 ちなみに、「派出所」に登場するキャラで僕の一番好きなのは「カタ屋のオヤジ」だ。あの胡散臭い感じが実にいい。カタを子供に売って、子供が点数をためた頃になると姿をくらまし、ほとぼりが冷めたころにまたやってくるのだ。明らかに前と同じオヤジなんだけれど、「あれ(前のオヤジ)は悪いおじさんだよ」と平然とウソをつく。そして、子供時代の両津は繰り返し騙されるわけだ。 

 僕が小学生の頃にもその手のオヤジがいた。カタ屋ではなかったけれど、子供相手にインチキ商品を販売する輩がいたのである。作者もカタ屋に翻弄された経験があるのだろう。いつの時代にもアコギな商売をする輩がいたのだなと思う。 

 

 この「カタ屋のオヤジ」系列に属するキャラも多い。絵崎教授なんかはそうだ。両津の祖父の勘兵衛もそうだ。両津よりももっと年上の人で、両津の方が振り回されてしまうのだ。 

 そこは部長や署長と異なるところである。彼らは両津よりも年上であるけれど、両津に困らされる側である。ホンダラ親父もそうだ。両津が彼らを振り回すのに、「カタ屋のオヤジ」系列キャラでは両津の方が振り回されてしまうわけだ。子供時代に「カタ屋のオヤジ」に振り回され、大人になってからも「カタ屋のオヤジ」系列キャラには振り回されるわけで、この辺り、いささか神経症的である。 

 

 なんの話をしているか分からんようになってきた。単行本201巻の話が「カタ屋のオヤジ」の話になってしまった。 

 この201巻は日暮ファンには嬉しい一冊だろう。12話中3話に日暮が登場するのだから。日暮とは4年に一度だけ起きて、後は寝て過ごすというキャラで、しかも起きるのがオリンピックの年と重なるという設定だ。あのノンビリした感じの性格は僕も好きであるが、ある意味ではどんなキャラにでもできる便利なキャラという感じがしないでもない。 

 

 「派出所」201巻、ついつい習性で買ってしまったけれど、あまりいいとも思えなかったな。初期の頃にあった下町や人情が薄れつつあるのを感じる。202巻が出たら、どうするかな、やはり習性で買ってしまうんだろうか。 

 いや、コミックそのものをもう楽しめなくなっている。昔のようにマンガも面白く読むということが、段々とできなくなってきているようだ。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

投稿者 高槻カウンセリングセンター