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2021年7月20日 火曜日
7月20日:五輪関係者にロクなのおらず
7月20日(火):五輪関係者にロクなのおらず
東京五輪のことなど気にせず生活していた。気が付いたら今週が開会式なのだ。開会式を目前にしてまた問題発覚である。ミュージシャンの小山田という人だ。僕はこの人を全然知らない。
振り返ると実にさまざまあった。エンブレムが採用された矢先にそれが盗作だったとか、競技場をデザインしたら聖火台がなかったとか。会長が女性蔑視発言で辞任したとか。
開会式の演出家もそうだ。この人は前回の五輪でアベにマリオ扮装で登場させたという演出をやった人だ。当時、僕はニュースでその映像を見て、なんでマリオやねんなどと思った。前回はリオ五輪で、リオとマリオのリオがかかっているのだということを、5年経った最近になって僕は気づいた。渡辺直美さんをブタに扮装させてオリンピッグっていうのと同じダジャレセンスだ。そのセンスはまったく進歩していないようだ。
今回の小山田という人は開会式用の曲を手掛けることになっていたのだけれど、中学時代の障害者イジメが問題になって辞任ということになった。確かに、そのイジメの内容は子供のいたずらとか悪さとかのレベルではなく、あきらかに虐待であり、悪意があり、迫害的である。人間性の微塵も感じられない内容のものだ。
彼はそれを1994年の音楽雑誌のインタビューで暴露したそうだ。彼が25歳くらいで、10年近く前の障害者イジメを嬉々として暴露したそうである。27年前の暴露が発覚したことよりも、僕が恐ろしいと感じるのは、25歳の時点で中学時代のイジメを中学生の時と同じように愉しんでいるということである。10年前と同じ楽しみを彼が経験しているように僕には思えて、そこが非常に恐ろしい。10年前に面白がってイジメていただけでなく、10年後(1994年)になっても同じように面白がってイジメているのである。そういうことができるのは、かなり反社会的な人格の持ち主であるように僕は思う。
確かに、ミュージシャンとか芸能人とかいった職種の人は、多少は話を盛ってもいいと僕は思っている。不良ロックミュージシャンが学生時代は優等生だったというのではちょっとカッコつかんところがあるだろう。優等生のフリをして心の中では反抗心に燃えていたなどと、多少は話を盛らないとイメージが崩れてしまうだろう。
小山田のそれは話を盛っているのではない。インタビューでは、愉しんでイジメたことを、いわば再演していることになる。イジメの現場を実演してみせているようなものではないか。それがそのままその音楽雑誌に掲載されているのではないかと僕は思えるのだ。
こうした自己顕示性、執着性(粘着性)が「善」に奉仕すればいい仕事をする人間になるかもしれないけれど、こうした傾向が「悪」に奉仕するようになるととても危険な人間になると僕は思っている。
これは僕の偏見であることをハッキリ認めるのであるけれど、オリンピック関係者にはどこか病的な人間が多いように思えている。すべてが病んでいるように僕は感じている。オリンピック、パラリンピックが終了するまで、まだまだこの種の人間が現れるかもしれない。五輪には恐怖しか感じられなくなっている。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)
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